みなさん、こんにちは!
みらい接骨院・整体院の森本です!
今回は、スポーツによる肩の障害についてお伝えしていきます。
野球の投球動作、テニス・バトミントン・バレーのサーブやスマッシュ、水泳のクロールやバタフライなど、腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツによる肩の障害を、総称して【野球肩】と呼ばれています。
肩周囲の筋肉や腱、関節包や靭帯に障害が起こるものが多く、子どもの場合には骨に起こることもあります。
1. 腱板損傷・インピンジメント症候群
肩のインナーマッスルの損傷や機能の低下により起こる、痛みや可動域制限で子どもから大人まで多くの年代でみられます。
軽度のものでは、投球時の違和感程度になりますが、ひどい場合には腕が肩の高さまで上がらないことや、寝返りでの痛みなども起こります。
疼痛軽減のため、インナーマッスルへのアプローチと、周囲の筋肉を緩めインナーマッスルへの負担を軽減させる。
スポーツ復帰には、インナーマッスルのトレーニングが必須です。
2. リトルリーグ肩(リトルリーガーズショルダー)
小・中学生にみられる成長期の成長障害で、上腕骨の骨端線(成長線)に起こります。
初期は投球時などでしか痛みは出ませんが、悪化するとバットを振ったり、物を持ったりするだけでも痛みが出るようになります。
無理して続けていると、骨端線部で骨が剥がれたり、ずれたりすることもあり、腕の成長を妨げたり、変形を起こすこともあるため注意が必要です。
スポーツ復帰には、初期では1~3ヶ月ですが、ひどい場合には6ヶ月以上かかることもあります。
3. 上腕二頭筋腱炎
上腕二頭筋(力こぶの筋肉)の腱が、肩の骨と擦れて炎症を起こすことで起こす痛みです。
腕を上げる際に、肩の前側に痛みを感じるもので、肩の構造上起こりやすい腱鞘炎になります。
ひどい場合には、腱の損傷や断裂を起こします。
上腕二頭筋のストレッチと筋力強化が必要になります。
4. スラップ損傷
関節唇という肩関節を安定させるため、肩甲骨にある関節窩の縁を一周する軟骨の上方に起こる損傷です。
この部分には上腕二頭筋腱が付着しており、上腕二頭筋に引っ張られることで、関節唇が剥離や断裂をしてしまう状態になります。
上腕二頭筋の筋力や柔軟性が低下することによって、起こりやすくなります。
投球動作以外にも、柔道などで腕を引っ張られた際に起こる可能性もあります。
5. ベネット損傷
上腕三頭筋(二の腕の筋肉)が付着する肩甲骨関節窩の後方が引っ張られることにより変形したものです。
変形した部分が骨棘を形成し痛みを起こすため、上腕三頭筋を中心に肩関節周囲の筋肉の柔軟性を向上させることが必須となります。
肩関節のスポーツ障害は、野球をしている方に多いですが、テニスやバレー・水泳などの方を大きく動かすスポーツには起こることが多い症状で、腕をよく使う仕事の方にもみられます。
初期の段階で治療を行えばれば大事には至りませんが、悪化してしまえば手術が必要になる場合や、スポーツ復帰するまでに半年以上かかる場合もあります。
また、子どもの場合痛みに気づくことも遅く、試合に出たいために我慢してしまう子も多くいます。
特に『リトルリーガーズショルダー』は子どもの頃に起こり、成長に影響を与えることもあるため、注意が必要になります。
肩に起こる障害ではありますが、原因は肩や腕だけでなく、体幹や股関節の動きも重要になります。
当院では、肩や肘のメディカルチェックも行っておりますので、肩に痛みや違和感がある方、お子様がスポーツをしていて気になるという方は、お気軽にご連絡ください。
健康体操の動画
https://youtu.be/nM1lBM5B6jY
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