スポーツによる肘の傷害

みなさん、こんにちは！

みらい接骨院・整体院の森本です！

今回は、腕をよく使うスポーツや仕事で起こりやすい肘の傷害について、お伝えしていきます。

肘の傷害には、大きく分けて内と外の2種類あり、『野球肘』と『テニス肘』に分かれます。

≪野球肘≫

肘の内側に痛みの出る症状の総称です。

指や手首・肘を曲げる動作や、腕を捻る動作を繰り返すことで起こる症状で、腕の手の平側にある筋肉が付く内側上顆周辺に起こる痛みです。

野球やソフトボール・ハンドボールやバスケットボールでボールを投げたり、バレーやテニスのフォアハンドでボールを打つ動作、によって起こる傷害で、総称して『野球肘』と呼ばれます。

症状が軽度の場合は、内側上顆へ付着する筋肉の筋・腱移行部に軽度の痛みや腫れが起こります。

症状が重度になると、子どもの場合は骨がまだ柔らかいため、内側上顆が筋肉によって引っ張られることで骨が出っ張り、剥離骨折を起こしたり、腕が外側に曲がったりと成長障害を起こすこともあります。

高校生以上になると、骨が固くなるため骨折は起こりづらくなりますが、代わりに筋肉や靭帯の損傷が大きくなります。最悪の場合は、屈筋群の筋・腱移行部や内側側副靭帯の断裂が起こることがあるため、手術が必要になることがあります。

≪テニス肘≫

肘の外側に痛みの出る症状の総称です。

指や手首・肘を伸ばす動作や、腕を捻る動作を繰り返すことで起こる症状で、腕の手の甲側にある筋肉が付く外側上顆周辺に起こる痛みです。

テニスのバックハンドでボール打つ動作や、剣道の竹刀やバットを振る動作で起こる傷害で、総称して『テニス肘』と呼ばれます。

他にも、美容師さんのようにハサミを使う職業、ロープやワイヤーを引っ張る作業、金槌やハンマーを使う作業や工具でボルトなどを締める作業の多い職業の方にも症状が出やすくなります。

≪離断性骨軟骨炎；ＯＣＤ≫

離断性骨軟骨炎とは、【野球肘の癌】と呼ばれる程、野球をする子どもにとって選手生命に係るほど致命的な投球傷害となります。

発生率は、２～３％と多くはないものの、初期にはほとんど痛みを感じることがないため、ほとんどの場合発症に気づくことが難しく、症状が進行してからの発見になるため、癌と同じような症状の進行を辿ることから、【野球肘の癌】と言われています。

発症は、同じところに繰り返し衝撃が加わることで、骨や軟骨に血流障害が起こり患部の壊死し、骨と軟骨が剥がれていくものです。

野球では、投球時やバットを振る際の衝撃によるものが多く、他のスポーツでも似た様な動作で起こる可能性があります。

骨が固くなると起こることはありませんが、小学生ではまだ骨が柔らかいため、この損傷が起こります。

発生部位は、最も多い肘の外側（橈骨頭と上腕骨小頭）、その次に多い肘の後ろ側（肘頭と肘頭窩）、極稀に肘の前側（鉤状突起と鉤状窩）が肘の周囲で起こるポイントです。

CTでの検査が、症状を発見することに最も適しているため、上記の３部位に違和感がある場合には、レントゲンだけでは終わらず、医師に相談してみましょう。

初期の段階で気づくことができれば、保存療法での治療も見込めますが、症状が進み、痛みが強く出るころには、ほとんどの場合で手術が必要となります。

肘の痛みは、スポーツによるものも、仕事によるものも、簡単に治るものではありません。

軽度の場合でも腱鞘炎のため、同じ動作を行うと痛みを伴い、治すためには痛みの出る動作を控える必要があります。

またスポーツの場合は、再発を予防するために、可動域の改善、筋力・柔軟性の向上、フォームの改善が必要になります。

当院では、再発予防のための可動域の改善、筋力・柔軟性の向上、フォームの改善をサポートしています。

また、肘や肩の状態を診るためのメディカルチェックも行っています。

痛みが出る前、症状が悪化する前に施術や予防を行うことが、スポーツを行う上で大切になります。

スポーツをしていて、身体の状態が気になる方、痛みが出ていて悪化させたくない、しっかりと治してスポーツ復帰したいという方は、お気軽にご相談してください！

健康体操の動画

https://youtu.be/nM1lBM5B6jY