関節を動かした際になる音の正体は?

みなさん、こんにちは!

みらい接骨院・整体院の森本です!


接骨院に来ていただいた方で、「肩を動かすと“コリコリ”と音がする」「しゃがんだり、立ち上がったりすると、股関節や膝が“パキッ”と鳴る」という悩みを聞くことがあります。

関節で音が鳴ると「軟骨が削れているのではないか?」「骨がずれているのではないか?」と思い、不安になるという方も多くみられます。


関節で音が鳴る多くの場合は、筋肉や腱・靭帯が骨に引っ掛かり起こるものなので、痛みがない場合には不安視する必要はありませんが、どのようにして音が鳴っているかわからないと不安な方も多いと思いますので、お伝えしていきます。

音の鳴りやすい肩関節・股関節・膝関節の3つがありますが、今回は肩関節についてお伝えしていきます。


~肩関節の音が鳴りやすい原因~

肩で音が鳴る場合の多くは、筋肉が硬いために起こる、肩甲骨や上腕骨の動きの悪さが原因となります。

肩関節は可動域が広く、自由度の高い関節になります。


肩関節は3つの関節を総称したもので、細かくは【肩甲上腕関節】【肩鎖関節】【肩甲胸郭関節】に分類されます。

上腕骨と肩甲骨からなる【肩甲上腕関節】は接地面が少なく、安定性のほとんどを筋肉や腱・靭帯や軟骨に頼っている特殊な関節になります。

肩甲骨と鎖骨からなる【肩鎖関節】は唯一腕と体幹を繋ぐ、骨の関節になります。

肩甲骨と背中(肋骨)とを繋ぐ【肩甲胸郭関節】は筋肉のみに安定性を委ねる機能的な関節であり、骨による連結はありません。


このように、肩関節は筋肉を中心に、靭帯や腱・軟骨が関節を支える大きな役割をしているため、筋肉が疲労によって硬くなることで、肩を動かした際に筋肉や腱・靭帯がスムーズに動かず、ぶつかったり引っ掛かったりすることで“コリコリ”という音が鳴ります。


また、肩でも“パキッ”と甲高く音が鳴る場合は、【肩鎖関節】の緩み(捻挫)が原因となることが多くあります。

≪肩鎖関節脱臼≫

肩鎖関節は肩甲骨の肩峰・烏口突起と鎖骨の外側が靭帯で繋がれている関節になります。

靭帯の損傷度合いによって、捻挫、亜脱臼、脱臼の3種類に分類されます。

Ⅰ度(捻挫) :肩鎖靭帯の部分的な損傷。

Ⅱ度(亜脱臼):肩鎖靭帯が断裂し、烏口鎖骨靭帯は部分的な損傷のみで繋がっている状態。

Ⅲ度(脱臼) :肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯ともに断裂している状態。

このⅠ度の(捻挫)の場合に肩を上げる際に“パキッ”と音が鳴ったり、若干の痛みを感じたりすることがあります。

肩鎖関節の捻挫や脱臼は、スポーツや事故などで肩を強くぶつけた場合に起こりやすいものですが、軽度の捻挫はボールを投げる動作などで腕を強く振った際や、重たいものを持ち上げり、腕を強く引っ張られた際などにも起こる症状です。


肩鎖関節の捻挫は、処置をせずに放っておくと、靭帯が修復しきれずに伸びた状態となってしまい、鎖骨が肩峰から少し浮いた状態となってしまいます。

この状態になると、痛みが落ち着いても肩を動かして鎖骨と肩甲骨とが動いた際に、肩鎖関節で引っ掛かりが生じ、その引っ掛かりが外れた際に、“パキッ”と音が鳴ります。



関節を動かして音が鳴っていても痛みがない場合には特に問題はないのですが、痛みのある場合は関節部やその周囲で炎症が起きているため、アイシングや筋肉を緩めるなど可動域の改善をする必要があるので、お近くの接骨院や整体院、もしくは、ご来院いただける方は当院まで来ていただければ、しっかりと施術いたします!


また、肩を動かした際の音が気になるという方も、筋肉や腱・靭帯の動きをスムーズにすることで、なりにくい状態に改善することはできますので、ご相談いただければと思います。

痛みがなくても、音のなる際に違和感がある場合には、これから炎症が起きる可能性があるため、早めに改善しておくことがおススメです!


健康体操の動画

https://youtu.be/nM1lBM5B6jY

みらい接骨院・整体院

生活習慣から身についてしまった負担のかかりやすい姿勢、疲れの溜まりやすい姿勢を整え、本来の回復力を持った理想の姿勢を一緒に取り戻しましょう! 仕事や家事・育児が優先で、自分が後回しになっている方は、この機会に自身のお身体のことを知ってみませんか? お身体のお悩みや気になることがありましたら、お気軽にご来院ください。 「一度通ってみよう」と踏み出した一歩をみらい接骨院は全力でサポートいたします。

0コメント

  • 1000 / 1000