みなさん、こんにちは!
みらい接骨院・整体院の森本です!
前回は、肩の周りでなる音について説明していきましたが、今回は股関節や膝関節を動かした際に鳴る音についてお伝えしていきます。
~股関節で音が鳴る原因は?~
股関節は、肩関節ほどではないですが、可動域が広く、動きの自由度高い関節です。
骨盤の寛骨臼と大腿骨の骨頭で関節が作られていますが、その安定性は筋肉や腱・靭帯に頼っている状態です。
多くの場合、この筋肉・腱・靭帯の柔軟性が低下することで、股関節を動かした際に引っ掛かりを生じ、それが外れることによって「パコッ」と甲高い音が鳴ります。
これは【弾発股】といい、痛みがなく音が鳴っているだけの状態であれば問題はないのですが、この引っ掛かりがあることで、股関節周囲の筋肉・腱・靭帯に炎症が起こりやすくなるため、ストレッチや運動などで股関節の柔軟性を向上させることは大切です。
≪弾発股で引っ掛かる筋肉≫
股関節の周囲には、多くの筋肉がついていますが、その中でも特に股関節を動かした際に、引っ掛かりが起こりやすい筋肉・腱・靭帯についてお伝えしていきます。
●股関節の外側での引っ掛かり
股関節を動かした際に外側で音が鳴ったり、引っ掛かったりする場合は、『腸脛靭帯(大腿筋膜張筋)』と言われるお尻の筋肉から膝の外側に向かって伸びている筋肉が原因となることが多くあります。
●股関節の内側での引っ掛かり
股関節を動かした際に内側で音が鳴ったり、引っ掛かったりする場合は、『腸腰筋』と言われる腰骨と腸骨(骨盤)の内側から大腿骨の内側に伸びている筋肉が原因となることが多くあります。
~膝関節で音が鳴る原因は?~
膝関節では、膝の曲げ伸ばしで、「パキッ」甲高い音が鳴ることがあります。
多くの場合は、急に関節を動かした際に関節内の滑液に気泡が生じ、その気泡が弾ける際に音が鳴ると言われています。
ただしこの場合は、同じ姿勢が長く続いた後の動き出しにみられるものなので、何度も音が鳴る場合は、別の原因が考えられます。
≪棚障害≫
膝蓋骨(膝のお皿)の裏側にある滑膜ヒダを「棚(タナ)」と言います。
この滑膜ヒダは、関節包(関節を覆う袋)の中にあり、胎生期に関節包が作られる際に関節包内を隔てるように作られ、成長とともになくなっていくものですが、約50~60%の日本人は、滑膜ヒダが残っていると言われます。
このヒダの大きさによって、引っ掛かりの強さが変わってきます。
ヒダが小さい場合には、それほど気にもならず小さな音が鳴る程度となります。
ヒダが大きい場合には、引っ掛かり感も強く、大きな音も鳴りやすくなります。また、炎症も起こしやすくなるため、膝蓋骨の周辺に痛みや腫れ・熱感が出ることもあります。
関節を動かしてなる甲高い音は、基本的には痛みがなければ特に気にすることもありませんが、軋むような音や痛みがある場合は、軟骨が削れていたり、関節周囲の筋肉や腱・靭帯や関節包に炎症が起こっていたりする場合があります。
また、股関節や膝関節は軟骨がすり減り痛みが強くなることで、人工関節に替える手術が必要になります。
そのため、違和感や痛みがある場合は、早めに整形外科や接骨院に行きましょう!
当院でも、施術を行っておりますので、お気軽にご相談ください!
健康体操の動画
https://youtu.be/nM1lBM5B6jY
0コメント